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NTT労働組合退職者の会

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2024年7月22日
2023年度全国交流集会を開催

2023年度全国交流集会は、6月27~28日、東京・両国KFCホールで、全国の支部協・地区協等役員108名が参加し開催された。
集会は、中野副会長を座長に、はじめに主催者を代表して森嶋中央協会長は「①全国交流集会の目的は新任役員の研修及び活動の相互交流である。限られた時間ではあるが充実した交流をしてほしい。②退職者の会の役割は、ⅰ)現役から退職後へ切れ目のない相互扶助。ⅱ)会員同士の親睦交流。ⅲ)年金制度や社会保障制度の充実等に向けた社会的役割を果たす。である。2040年には国民の40%が65歳以上となり、有権者として社会的影響に対する責任を持つ必要がある。③会の現状と課題としては、現在の会員数は125000人で平均年齢が上昇し、高齢化が進み、近年会員の減少も顕著となっている。会のあり方、支部協活動、支部協や地区協の役員の担い手問題等についての課題について意見交換をしてもらいたい。④当面の課題では、ⅰ)ジェンダー平等推進の取り組みは、5月にジェンダー平等推進フォーラムを開催した。日本はジェンダーギャップ指数で世界の中で遅れており、政治の分野等あらゆる分野に女性の参加・参画を積極的に進めなくてはならない。退職者の会の女性会員数は28%であり、女性役員の30%登用に向け工夫をしてもらいたい。ⅱ)政治改革に向けては、「政治資金規正法」改正は極めて不十分であり、改善に向けて政治の転換が必要である。私たちは大局観をもって行動し、政権交代に近づける努力をしていく。次期参院選では、組織内「吉川さおり」を全国の地域で盛り上げてもらいたい。」と挨拶した。

続いて、NTT労組を代表して中澤NTT労組中央副執行委員長は、「①NTT労組能登半島地震被災者支援カンパの取り組みでは退職者の会と現役で1億393万円の善意を集約した。被災された会員・組合員の生活再建の一助となるようお見舞金として届ける。②NTTグループの事業運営については、2023年度は営業収益13.3兆円、営業利益で1.9兆円を超え最高益を更新した。2024年度の業績見通しでは、NTT東西が減収減益の計画を打ち出している。NTTグループの「新たな中期経営戦略」に対しては、NTTマインドを大切に労働組合として対応していく。③政治の課題では、ⅰ)NTT法に関しては来年の通常国会で廃止も含め制度の在り方の検討がされる。内容如何ではNTTグループの事業運営や組合員・社員の雇用労働条件にも関わることから注視し政治対応を強化していく。ⅱ)「政治資金規正法」改正における自民党の対応は反省の色が全く見えず憤りを感じる。まっとうな政治に変えなければならない。現在行われている東京都知事選は、今後の国政選挙にも大きく影響するので、立憲民主党に吹きかけている流れを止めることなく、来る解散総選挙での組織内候補をはじめ準組織内候補、全国の推薦候補の勝利に向けて皆さんのご支援をお願いする。ⅲ)第27回参議院選挙については、比例代表・組織内「吉川さおり」の戦いが1年後に迫る。吉川本人が全国を廻り、退職者の会の会員と直接に接し、支持・浸透の拡大を図っていきたい。」と挨拶した。

またNTT労組組織内吉川さおり参議院議員は、「18年前にNTT労組の組織内候補に決めて頂き、最年少議員として、初の女性組織内議員として国会に送り出していただいた。立憲民主党は、野党第一党として政権に対峙し選択肢を示しているが、なかなか届かない思いも多い。総務委員会に長く所属しているので、NTT法改正にも組織内議員として対応することができた。先の国会では一部が改正されたが、来年の国会では、NTT法をどうするかの視点で検討がされる。働く側・利用者・ユニバーサルサービスの位置づけ等の議論が展開されることとなり、退職者の方にも影響があることもある。自民一強・円安・物価高等の社会情勢の下、弱い人の声が届いていない。緊張感ある政治が今こそ必要であり、政治を少しでも変えていきたい・国民の暮らしを良くしたいとの思いである。今後も初心を忘れず感謝の気持を持ち、皆さんの後輩として恥ずかしくないよう取り組んでいきたい。」と挨拶した。

その後、川辺事務局長より「NTT労組退職者の会の概要と当面の課題」として、退職者の会の主な歩みや、政治活動、ボランティア・カンパ活動、会の目的・活動、会と会員のコミュニケーションの充実に向けて等について、説明が行われた。

特別講演は、中北浩爾中央大学法学部教授より「日本政治の現在と野党の役割」と題した講演を受けた。
講演では、①日本政治の遍歴から考える自民党一強の先にあるもの、②野党共闘の台頭と後退、③解消しない民主党系の分断状況、④衆院3補選と静岡県知事選の教訓、⑤正念場の次の衆院選、⑥岸田政権と今後、等をキーワードに、次期衆院選や参院選での政権交代への考え等を説明いただいた。

二日目

二日目は、6つの分散会に分かれ、ディスカッションを行った。分散会の状況は次の通り。

最後に、川辺事務局長より、「2日間の研修・交流であったが、本日の分散会がメインであり、それぞれの支部協・地区協の活動状況を報告していただき、参考になる活動もあったと思いますが、ぜひ活用してもらいたい。」とまとめを行い、2日間を終了した。


中北浩爾中央大学法学部教授
吉川さおり組織内参議院議員
森嶋中央協会長
中澤NTT労組中央副執行委員長
川辺事務局長

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