2021年度全国交流集会は、6月15日~16日、東京・両国・第一ホテルで参加者89名(2名欠席)を集め、開かれた。
座長に上野副会長が就任、開会の挨拶を行い始まった。
主催者を代表して森嶋中央協会長は、「①全国交流集会は2年間開催できなかったが、コロナの感染状況が落ち着いてきているので、参加者数を少なくし、期間も1日短くして会議を開催することとした。3月から4月にかけて開催した、ブロック会議も対面で行い貴重な意見を聞くことができ、対面による会議の重要性を改めて感じた。この会議で全国の活動状況を知り交流することの意義は深いので充実した会議としたい。②1973年、4,000人で発足した退職者の会は、来年50周年を迎える。現役のバックアップもあり、会員数は12万6000人で自治労に次ぐ2番目の組織となっている。来年、9月の総会で50周年の諸行事を計画しているが、会の課題として、会員数も今がピークととらえている。財政問題にも影響するので退職者の会に加入してもらうことが重要で、東西はもとよりすべての会員拡大を意識して取り組んでいきたい。また、NTTの事業形態の変化による影響や雇用延長などで高齢になっての入会により活動の担い手の問題もある。これまでのようにはいかないと思われるので、今から考えていく必要がある。③7月の参議院議員選挙では、石橋みちひろ君を推薦している。状況は厳しいが打開できないわけではない。肝は名前の浸透であり、残された時間の取組みに協力をお願いする。」と挨拶した。
続いて、豊田NTT労組中央本部副執行委員長は、「各県域でグループ連絡会と連携して石橋の取組みに感謝申し上げる。①NTTの取り巻く状況は、新型コロナウイルスの感染予防の観点からNTTはリモートワークが進み、7~8割が在宅勤務で、対面活動が難しい。また、ドコモ、コムウェアなどNTTの事業形態の変化に伴い働き方が変わってきているため、組織体制について検討をしているが、退職者の会への加入については、現役として100%を目指していきたい。②政治について6月22日公示の参議院議員選挙では、石橋みちひろの「つながって 支えあう社会へ」の実現に向け当選に向け取組んでいきたい。現役は組合員に選挙のお願いをするが、退職者の会の皆さんの力を貸してほしい。立憲民主党は18名の立候補を予定しているが、支持率は5~8%と低迷しており、最悪の場合5~6名の当選となってしまう。厳しい選挙だが必達目標は20万票、現役14万人、退職者の会員12万6千人の組織で、決して到達できない目標ではない。最後までご協力をお願いする。」と挨拶した。
続いて、『退職者の会』の歩みと課題について、川辺中央協事務局長より、会の主な出来事、会の目的と活動、組織、会の現状と課題の説明があった。
休憩後、特別講演「SDGsで私たちは何をしたらいいのか」をテーマにノンフィクションライター・高橋真樹氏より講演を受けた。
その中身は、「『SDGs』の言葉は広がったが、内容がなんだかわからない。という人が多い。『SDGs』は『Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)』の略称で、貧困、不平等・格差、気候変動による影響など、世界のさまざまな問題を根本的に解決し、すべての人たちにとってより良い世界をつくるために設定された、17のゴールと169のターゲットを達成しようとする、国際社会共通の目標。17ゴールは並列ではなく経済、社会、環境など一体ととらえ総合的にまとめたもの。」とした上で気候変動問題、自然界の生物多様性の危機、日本の食料自給率の危機など多岐にわたって説明後、「時代は今転換期で、20年前には考えられなかったことが起きている。再エネ、ハラスメントなど社会の常識は変わってきている。変わりたくない人は批判するが、『変わらないことが最大の危機』常識は必ず変わる。」と述べた。
二日目
二日目は、第1~第6の分散会に分かれ、「会と会員のコミュニケーションの充実」をテーマに討論が行われた。参加者からは、各支部協や地区協の取組み、活動の悩みなど活発な討論が行われた。
分散会の状況は次のとおりである。
続いて、全体会議で石橋みちひろ参議院議員から「12年間政策の実現に向け一生懸命頑張ってきた。この間全国各地を回り、応援、激励を頂き感謝している。現在、衆議院の議席数は4分の3が憲法改正勢力となっている。今回の参議院選挙で、立憲民主党の改選議席は23名だが、現職8名が引退する。新人がどれだけ勝ち、野党第一党を守れるか。なんとしても『憲法を守り』平和を次代につないでいかなければならない。また、年金の0.4%減額、生活必需品やエネルギーなどの物価高騰は高齢者に大きく影響している。安心と安定の社会保障制度つくり、人を大事にする政治を取り戻さなければならない。そのためにも野党を立て直し、自民党に対抗できる力強い野党を作っていきたい。非常厳しい状況だが、最後まで全力で戦い抜くので、皆さんの応援をお願いします。」と決意を表明した。
続いて、川辺中央協事務局長がまとめとして「分散会は、他の支部協の活動状況を知り、意見交換し情報共有を図ることが目的だが、時間の設定上、十分な時間が取れず申し訳なかった。特別講演の『SDGs』については、大きなヒントをもらったと思う。帰ったら自分なりの『SDGs』の取り組みをお願いしたい。最後に、地域、家族へ石橋みちひろ氏の支援をお願いしたい。」と述べ、全国交流集会を終了した。