
第27回全国総会は、9月25日、都内で代議員、来賓など約180名が参加し開催された。
初めに、司会の中野中央協副会長より、この一年間で亡くなられた約3500名の会員の方のご冥福を祈って全員で黙とうをささげた。続いて、今年度の最重要課題である第27回参議院議員選挙で、組織内候補「吉川さおり」の四選に向けての支部協議会の取り組みに対する御礼ついて開会あいさつを行った。その後、総会議長に埼玉県支部協議会の金子代議員を選出した。
金子議長は、最後までのご協力をお願いするとあいさつした。
中央協議会あいさつ
中央協議会を代表して川辺会長は、「(1)1年を振返って、第50回衆議院議員選挙、ジェンダー平等推進、会員拡大、戦後・被爆80年の取り組み、組織内・準組織内が立候補した7月の第27回参議院選挙等多くの取り組みへの協力に感謝する。(2)第27回参議院選挙の課題として①立憲民主党は今参院選で与党が過半数割れを起こすなか、受け皿になれなかった。立憲民主党は政策の発信力を高め、現実的かつ持続可能な社会構築を目指す政策を訴えていくべき。②選挙総括は、支部協へのアンケート結果、聞き取り調査、現役とのアンケート調査結果を踏まえ、拡大支部協代表者会議、ブロック会議で総括する。(3)会員拡大について、多くの方が退職を迎える3月末の入会率はコロナ前と比較して52%前後と伸び悩んでいる。全体の会員数はピーク時から約6500人減少し、12万人余りとなっている。今後に向け、取り組みの総括を現・退でしっかり行い、会の魅力を訴えて行く。また、多くの支部協で会員数が減少し、約三分の一の支部協では80歳以上の会員が30%以上となり、一人暮らしの会員も増加傾向にある。こうした実態を踏まえ、活動の在り方について、論議を深めていただきたい。(4)平和活動について、今年は戦後・被爆80年であり、中央協はNTT労組と連携し全国9か所の戦争体験談を取材し、NTT労組新聞やホームページで発信している。また、沖縄は復帰から50年以上たった今でも、在日米軍による事件・事故、辺野古の新基地建設に加え、『台湾有事』を理由とした南西諸島への自衛隊の配備など県民は痛みと苦しみを強いられている。退職者の会は『沖縄の平和なくして日本、そして世界の平和なし』との思いで平和運動に取り組む。また、来年は、国連の核兵器不拡散条約再検討会議が開催される。私たちは唯一の被爆体験国として、平和の尊さ、被爆の悲惨な体験を国際社会に訴えるため、連合の『核兵器廃絶1000万署名』を今年6月から来年3月末まで実施している。協力をお願いしたい。
最後に新体制でスタートする中央協に変わらぬ支援をお願いする。」とあいさつした。
NTT労組あいさつ
NTT労組十川中央執行委員長は、「7月に開催したNTT労組第28回定期全国大会で委員長に就任した。よろしくお願いしたい。当面の取り組みとして(1)第27回参議院議員選挙について、『吉川さおり』の四選は組織の総力を結集した結果。しかし、必達目標には遠く及ばなかった。今後、『投票動向調査』や組織的論議をしっかり行い、NTT労組としての取り組みについて厳しく検証・分析・論議をし、今後の政治活動、組織諸活動につなげていきたい。(2)平和運動について、今年は戦後・被爆80年の節目。歴史体験者が減少していくなか、平和運動の継承・実践の重要性がこれまで以上に増している。『平和のバトン』を未来につないでいかなければならない。(3)NTTグループの事業構造は変化し、会社側は次々と新しい施策を示し、実行している。これまで先輩達が築きあげてきた労使関係をさらに発展させ、NTTグループ事業への対応を強化していく。(4)退職者の会への加入促進に向けて、退職者の会活動の推進には多くの組合員が理解し加入することが必要。引き続き、グループ連絡会、各企業本部、退職者の会の皆さんと連携強化し、退職予定者の100%アプローチを徹底する。魅力ある活動の展開に向け、現退一致で知恵を出し合う。」とあいさつした。
来賓あいさつ
情報労連北野中央執行委員長は、「情報労連は、私たちすべての営みは平和が大前提として、組合員一人ひとりの平和、未来を考える1年にしたい。(1)第27回参議院議員選挙では支持拡大に取り組んでいただき感謝する。しかし、自民党の権力争い、野党も党利党略を優先し、まとまりがなく、山積する諸課題に対応出来るのか危惧する。退職者の皆さんとまっとうな政治、勤労者、納税者、生活者の視点にたった政策実現に向けて、政治活動を推進していく。(2)情報労連の置かれた現状は生やさしい状況にない。組織人員の減少、就労形態、就労ニーズ、産業・事業の構造転換、社会・経済の変化等にこれまでの運動や活動の継承に向けて、変化に果敢に挑戦、対応していかなければならない。」とあいさつした。
続いて、退職者連合野田会長は「第27回参議院議員選挙では、SNS,AIによる占拠でコントロールされ、ますます民主化が遠くなって行く気がする。平和についても、日本は被爆国でありながら、締約国会議にオブザーバーとしても参加せず、条約も批准していない。連合と共に『核兵器廃絶1000万名署名』を実施しているので、協力をお願いしたい。ジェンダー平等についても、婦人参政権が取れてから80年。女性差別禁止条約、男女雇用機会均等法が出来て40年。男性も料理をするようになり、時代が変わってきた。大きな声を出して行けば変わってくる。数は力、大きいほど影響力を持つ。組織拡大に頑張っていただきたい。」とあいさつした。
福祉団体から、電通共済生協、労連共済本部、きらら保険サービス、ライフアシストを代表して、電通共済生協野田理事長は、各福祉事業体の現状を報告し、「電通共済生協が1年半後は60周年を迎える。この間、組合員と家族に寄り添い、今も出来ている事を嬉しく思う。いずれの事業体も目指すところは組合員と家族の生涯にわたる安心安全への寄与、組織への保険だと思っているので、基本組織から付託されているミッションをしっかり果たしていきたい。」とあいさつした。
組織内国会議員のあいさつでは、田島要衆議院議員、岡本あき子衆議院議員より昨年10月に実施された衆議院議員選挙の御礼、また、7月の参議院議員選挙で四選を果たした吉川参議院議員は「7月の参議院議員選挙では大きな力をいただき、ありがとうございました。四期目の重たい議席を預けていただき、これまで掲げてきた政策の三本柱中心に、平和や人権が当たり前のように保障される、そんな社会、当たり前の社会を目指して前を向いて頑張って行きたいと思うので、今後もよろしくお願いしたい。」とあいさつした。
議事
議事では、高見副会長より、(1)一年間を振り返って、(2)2025年度の具体的取り組み、(3)2024年度の決算報告および2025年度予算案について、を一括提案、続いて水野監査が(4)会計監査報告を行い、質疑・討論が行われ、全ての報告・提案に対し、満場一致で承認された。※質疑模様は「資料関係」に掲載。
各種表彰
続いて、永年役員表彰が行われ、4人の支部協会長・事務局長へ、永年の活躍に対し、川辺会長から表彰盾と記念品が贈呈された。
引き続き、機関紙コンクール、今年度より実施されたホームページコンクールの表彰が行われ、機関紙コンクールでは特別賞に千葉県支部協の「きづな」、最優秀賞に愛媛県支部協の「伊予路」、優秀賞5紙、努力賞8紙が選ばれ、ホームページコンクールでは、最優秀賞に鹿児島県支部協、優秀賞2支部協、努力賞4支部協が選ばれた。総会では機関紙コンクールの特別賞千葉県支部協、最優秀賞愛媛県支部協、ホームページコンクールの最優秀賞鹿児島県支部協に対し表彰状と副賞が贈呈された。なお、両コンクールの優秀賞と努力賞の表彰については、支部協議会へ付託することとした。
〈2025年永年役員表彰者〉
- 京都支部協議会 松本 悦実 事務局長
- 島根県支部協議会 桐田 直人 事務局長
- 香川県支部協議会 千田 建雄 事務局長
- 大分県支部協議会 益永 茂信 会長
〈機関紙コンクール審査結果〉
- 特別賞「きづな」:千葉県支部協議会
- 最優秀賞「伊予路」:愛媛県支部協議会
- 優秀賞「ふれあい通信」:岩手県支部協議会
- 優秀賞「ほやほやnews」:福井県支部協議会
- 優秀賞「柊」:静岡・三島地区協議会
- 優秀賞「つれもていこら」:和歌山県支部協議会
- 優秀賞「退職者の会会報」:熊本県支部協議会
- 努力賞「丹頂かわらばん」:北海道・釧路地区協議会
- 努力賞「退職者の会だより」:秋田・湯沢地区協議会
- 努力賞「鮭っ子」:新潟・村上地区協議会
- 努力賞「いきがい」:群馬県支部協議会
- 努力賞「友情」:東京・駿河台部会
- 努力賞「ふれあい」:富山県支部協議会
- 努力賞「OB」:山口県支部協議会
- 努力賞「退職者だより」:大分県支部協議会
〈ホームページコンクール審査結果〉
- 最優秀賞:鹿児島県支部協議会
- 優秀賞:北海道・札幌地区協議会
- 優秀賞:沖縄県支部協議会
- 努力賞:和歌山県支部協議会
- 努力賞:滋賀県支部協議会
- 努力賞:奈良県支部協議会
- 努力賞:広島県支部協議会
役員選出
後藤事務局次長より、役員の選出について提案がされ、全体の拍手で確認された後、川辺会長をはじめ新役員が挨拶した。
*ホームページの役員紹介参照
また、今期を持って退任された高橋副会長、後藤事務局次長が退任挨拶を行なった。全ての議事を終了し、議長解任の後、川辺会長の先唱で団結ガンバロウを三唱し、閉会した。
川辺会長
金子議長
NTT労組 十川中央執行委員長
組織内・吉川さおり参議院議員
高見副会長
永年役員表彰者の皆さん
機関紙コンクール特別賞千葉県支部協・優秀賞愛媛県支部協・ホームページコンクール優秀賞鹿児島県支部協
質問する和歌山県支部協 藤田代議員
質問する京都支部協 木戸代議員
質問する沖縄県支部協 金城代議員


