第23回全国総会は、新型コロナウイルス感染予防のため、9月29日、午前10時30分から全電通会館で、書面決議方式でWeb視聴による開催となった。
参加者は、中央協役員と新役員候補、そして議長に選出した、神奈川支部協の新井会長が議事を執り行った。
司会者の上野副会長が開会。冒頭、中央協顧問の内堀弘明さんをはじめ、この一年間で2882名の会員が亡くなられたことに対し、ご冥福を祈って黙祷をささげた。
続いて、新井議長の進行により議事が進められた。
最初に森嶋会長(別紙1)が挨拶。
続いて、中央本部を代表し、鈴木中央執行委員長は「コロナ禍における厳しい状況の中、大規模自然災害等への対応・会員拡大・福祉活動の取り組みに感謝と敬意を申し上げる。現役の活動に歯痒さがあるかもしれないが、会員拡大や高齢化に対応した運動の質的向上に向け、基本組織としての役割をキチンと果たしていきたい。NTT労組として、向こう2年間の運動を進めるにあたり、結成から20年以上が経過し、組織人員数は右肩下がりが継続し、組合費収入は減収している。また、①コロナ禍に伴う課題の複雑化、②会社の再編や海外事業の展開、③処遇の見直し、④役員の発掘・育成の厳しさなど、環境の変化と厳しい組織環境下に置かれている。環境の変化を避けることはできないが、組織運営の基本を「継承と創造」に置き、これまでの運動を大切にしつつ、失敗を恐れず、常に挑戦を続け、未来志向に立って取り組んでいきたい。
政治課題については、9年間にわたる安倍、菅長期政権下で「立憲主義」「民主主義」「国民生活」が脅かされ、国会と野党を軽視し続けてきた。自民党の構造を変えない限り、暮らしと命を守ることはできない。そのことを問うことが、第49回衆議院議員選挙に求められている。いつ、いかなる事態にも即応できる体制整備を含め、①「立憲民主党」を基軸とする政治勢力の前進に取り組む、②組織内「たじま要(千葉県1区)」「岡本あき子(宮城県1区)」をはじめ、準組織内および組織重点全員の必勝、③比例代表選挙における政党名は「立憲民主党」とする3点について、各組織・グループ連絡会との連携をさらに強化し、取り組みを進めていく。また、残り1年を切った、来夏の第26回参議院議員選挙では、「石橋みちひろ」の三選を勝ち取るため、皆さんと一体となり、勝利を掴みたい。そのため、引き続きの協力をお願いする。また、中央協と強固な連携のもと、組合員のために共に頑張るとの決意を申し上げる。」と挨拶を述べた。
続いて、組織内議員が挨拶。最初に第49回衆議院議員選挙に立候補する、田島要(千葉1区)は「6期17年間のご支援に感謝申し上げる。今回7回目の闘いとなる。今の政治は、コロナの感染防止に対し、後手にまわる対応で、自宅療養(放置)するなど、ここは先進国なのか、と疑うような状況であり、まさに悪の政治である。また、少子化により人口減が続いており、このままでは国力が落ち、衰退に向かう。政策を立てない自民党の責任であり、政権を変え、誰でも等しく幸せに暮らせる日本を作っていく。」と決意表明。次に岡本あき子(宮城1区)は「日頃のご支援に感謝申し上げる。今回2回目の挑戦となるが、引き続きのご支援をお願いする。新型コロナウイルスでは、妊婦が自宅で早産し命が失われた。絶対にあってはいけないことで、医療体制が整わない中、新規感染者が減ったからと、緊急事態宣言を解除するのは時期尚早と思われる。自分のイメージカラーは、黄色で、映画「幸せの黄色のハンカチ」から、どんな状況でも幸せを求めていいという意味を込めている。また、沖縄返還の日に平和の実態について、若者と対談した。全電通会館の石碑にある「幸せと平和を求めて」を胸に、歴史に学び、受け継いでいく。」と決意表明。
続いて、来年の参議院選挙に3期目の挑戦をする、石橋みちひろは「議員になって11年が経過し、日頃のご支援に感謝申し上げる。来年の参議院選挙に向けて直接会って、決意を申し上げたかったが、残念ながら非常事態宣言中のため叶わなかった。自民党のコロナ感染対策は社会的立場が弱い人たちに大きな影響を及ぼしている。誰もが安心して暮らしていける社会を作るため、政治の力で変えていく。そのため、これからも社会保障、雇用、平和など、常に働く者、社会的に弱い立場の側に立ち、『つながって・支えあう』を実現するため尽力していく。その目標に向かうため、政権交代を目指し総選挙、そして来年の参議院選挙にご支援、ご協力をお願いする。」と決意表明。最後に参議院議員、吉川さおりは日頃の支援のお礼と、国会報告、今後の国会スケジュールについて述べた。
その後、総会議案等に対する議決事項の①「一年間の活動を振り返って」、「2021年度具体的取り組み」についての提案(別紙2)、②「2020年度決算報告」「2020会計監査報告」「2021年度予算(案)」について、47支部協議会全てから承認・賛成されている採決結果が報告された。
また、中央協議会役員選出案(別紙3)についても47全ての支部協より賛成が得られたことが報告され、すべての事項について確認し決定された。
次に、表彰事項について報告された。永年役員表彰については、6名の方々を表彰(別紙4)。機関紙コンクール表彰は、最優秀賞に千葉県支部協議会の「きづな」1紙、優秀賞は、北海道支部協議会・旭川地区協の「北斗星」をはじめ5紙、努力賞は、山形県支部協議会・村山地区協の「村山地区会報」をはじめ6紙を報告(別紙5-1、5-2、5-3、5-4、5-5、5-6、5-7)。
永年役員表彰の表彰盾等についてはそれぞれの支部協へ送達することとし、機関紙コンクール表彰については、例年どおり支部協総会等へ付託することを確認した。
続いて、新旧役員が紹介され、全ての議事が終了した。