東京・関東・信越ブロック会議は、4月2日~3日、神奈川県の箱根ホテルおかだで開催された。
中央協からは、石原会長、佐々木副会長、高見副会長、柳瀬監事、山本事務局次長の5名が参加した。
NTT労組からは、鈴木南関東総支部委員長が参加した。
支部協からは、東京・山梨・神奈川・千葉・埼玉・茨木・群馬・栃木・茨城・長野・新潟の各支部協の会長、事務局長と副会長(新潟・栃木)が参加した。福祉団体からは、電通共済生協、きらら保険サービス、労連共済本部、ライフアシストが参加した。
会議は高見副会長を座長に選出し始まった。
石原会長は、「①森友学園の国有地売却の改ざん問題などで、安倍首相の支持率は落ちているが、自民党については、北朝鮮を含め世界情勢が変わっている中、日本は取り残されているにも関わらず、日経・3月末では、支持率を戻している。吉川さおりの3期目の挑戦で退職者の会としも責任重大であり、政治課題については、明日の論議となるが、忌憚のない意見を聞かして欲しい。②会と会員のコミュニケーションで、危機管理体制については、各支部協で取り組みが進んでいる。『何かあったら支部協へ』助け合いの意味で生協とも連携して更に取り組んでいきたい。③退職者連合要求は、社会保障給付費は各種制度のサービス低下と保険料の値上げなど抑制を継続しているが、財源も含めた持続可能な社会保障制度の充実を求めている。この取り組みを強めたい。」と挨拶した。
続いて、南関東総支部鈴木委員長は、「①2月~3月の退職者説明会の協力に感謝する。団塊の世代が退職し、来年から退職者が減っていくが、今後もきちんと対応していく。②昨年の衆議院選挙では田嶋要の当選に向けて支援・協力に感謝する。吉川さおりの所属政党については、5月ぐらいには明確にし、全国大会で方針があきらかになる。春闘が終了したので、諸行事を現退一致で取り組んでいく。」と挨拶した。
このあと、参加者による自己紹介が行われた。その中で、福祉団体からは、加藤電通共済生協理事長、森脇労連共済本部経理総務担当部長、高橋きらら保険取締役副社長、太田ライフアシスト常務取締役から代表の挨拶がなされた。
その後、佐々木副会長が討議に向けた資料を説明。
これを受けて討議がスタートした。
会と会員とのコミュニケーションの充実については、①女性役員の比率30%を全体の目標にしているが、25%となっている。介護、孫の世話などの理由で成り手がいない。総会は全会員に案内を送付している。昨年の総会は女性の参加者は28人(16%)で年々増加している(神奈川)。②退職者連合に女性役員を派遣(栃木、埼玉、茨城、千葉)。③機関誌の手配りを実施し、双方向のコミュニケーションを深めている(山梨・80%、群馬・85%、長野・92%、新潟・89%)④緊急連絡体制については、携帯電話、第2連絡先の登録を収集(東京、神奈川、群馬、埼玉、茨城、新潟、長野)が報告された。
会員拡大の取り組みでは、各支部協ともグループ連絡会と連携して、退職者説明会に参加し、努力していることが報告されたが、総支部所在地以外のグループ連絡会では、退職者数の把握ができないので苦慮している(神奈川)。グループ会社の退職者情報を把握して欲しい(群馬)。との意見が出された。
全体を通して、神奈川から加入促進の資料は、福祉団体が協力して会員向けに作ってほしい。との要望が出された。
山本事務局次長は、雇用形態が複雑で、退職者数が中々出てこない。加入に向けてはグループ連絡会にお願いしているが、本部として次年度に向け環境整備をしていきたい。また、カタカナ企業本部の退職者情報については、グループ連絡会に報告が上がるよう、本部として連携を図っていく。資料については、次年度、中央本部主導で福祉団体と連携して対応する。と述べた。
二日目は、現時点の政治状況と今後の取り組み及び次期参議院選挙に向けた取り組みについて討議を行った。
佐々木副会長から、「昨年の衆議院選挙は退職者の会として、大変な思いをした選挙だった。現役と違い立ち上げにも時間がかる中、協力に感謝する。2月16日連合は野党共闘で連合フォーラムを立ち上げた。来年の参議院選挙で自治労、私鉄は立憲民主党で擁立する予定だが、連合が分裂しない取り組みが大切であり、難しい状況はお互い確認しあいたい。統一自治体戦は地域に任せる。吉川さおりがどの党で出馬するかは、全国大会で明らかになるが、現時点では名前の浸透が重要であり、前回の石橋みちひろの投票数は16万票で2人に1人しか投票していない。当選に向け、現退一致で票の上積みをしていかなければならない。投票権が18歳からとなったので、家族(孫など)への取り組みをお願いする。」との提案。
支部協からは、吉川さおりの名前は浸透しているが、衆議院選挙の際の分裂問題で政治不信になっている。投票に行けば「吉川さおり」に投票してくれるので、投票に行く取り組みが重要(千葉、神奈川)。紹介者カードをどこまで力を入れるのか。それより会員プラス家族を重点にした、票に繫がる取り組みが重要(長野)。吉川さおりを10地区に同行し、公民館などで講演を実施し、知名度は上がった(山梨)。県民性として、筋を通すところ筋を大事にしているので、民進党党員の7~8割が立憲民主党を支持しており、吉川さおりが希望の党で出馬すれば、選挙にならない(新潟)。現役組合員はどう考えているのか、役員は政治への取り組みを説明し、吉川支持を取り付けることが重要(神奈川)。協力者カードについて紹介者が負担にならないよう工夫して欲しい(千葉)。との意見が出された。
石原会長は「①ポスターは作り直したが、意見があれば出して欲しい。②現役役員の体制は、従来に比しかなり手薄という感は否めない。これを前提に退職者の会としても工夫が必要。③吉川さおりを勝たせるために、吉川と触れ合う取り組みをお願いする。中央協は全体的な取り組みを検討するが、いつ、どの様に山場を作るかは支部協でも知恵をだしてもらい、相乗効果を図りたい。④紹介者カードについては、現役と相談しながら進めて行く。⑤危機管理体制は東日本大震災の後、グループ連絡会と連携し、災害時、退職者の会としてどうするかとしてⅰ個々の会員がどうしているか連絡体制の充実・強化を図る、ⅱ会員手帳に「もしもの時は一報を!」掲載してきた。コミュニケーションの充実の一環として、今後も引き続き努力して欲しい。」と回答し、2日間の会議を終了した。