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NTT労働組合退職者の会

トピックス

2017年10月11日
第19回全国総会

第19回全国総会は、9月27日、午後2時から東京・ホテルメトロポリタンエドモントで、代議員78名、オブ120名、企業本部担当者を集め、開かれた。
冒頭、司会者の上野中央協副会長が3000以下の支部協から議長を選出した場合の代議員の扱い、退職者連合に中央協から幹事を派遣している徳永神奈川県支部協事務局長の中央協事務局側メンバーに加えることについて提案し、確認された。
司会者の上野中央協副会長は、「時あたかも臨時国会冒頭解散を目前にした総会である。解散は、大義のない、森友・加計学園の疑惑解散である。民進党は離党ドミノが止まらず厳しい状況にあるが、組織内・田嶋要(千葉1区)をはじめ準組織内・山井和則(京都6区)、推薦候補の必勝を期す総会としたい」と挨拶した。
そのあと、萱沼埼玉県支部協会長を議長に選出した。

石原会長挨拶

中央協を代表して石原会長は、「この一年、自然災害による犠牲者は幸いにして出なかったが、全国各地で災害が頻発しており、被害者にお見舞い申し上げるとともに安否確認や被害確認に取り組んだ各支部協・地区協の皆さんにお礼を申し上げる。会としては、防災、減災に向けて会員との連絡体制に取り組むなど活動は進んできている。今年は電通生協50周年の節目のキャンペーンに取り組み、これと合わせ、お元気コールも実施した。助け合いのために電通生協の充実に取り組む。もう一つのトピックスは、今年の6月に会員は、12万1899人となった。2012年には、東日本大震災があり、電通生協と退職者の会員へのサポートなどの取り組み、『ありがとう』の創設や退職者の加入を現役の責任とすることへの再確認などで12万を超えた。これからの道筋は、12万人を超え、さらに支部協の体制を強化していく。函館の地区協会報『ともえ』が1975年発刊以来毎月発行され、500号を超えた。手配り支援体制をはじめこれまでの取り組みは称賛に価するものだ。解散・総選挙については、短期集中の取り組みとなり、具体的な取り組みは支部協にお願いし、現退一致で全力をあげる。組織内・準組織内・重点候補は、既に決められており、全力で取り組む。退職者の会の活動は、地域を重視した取り組みを退職者連合と連携して強化したい。それは、社会保障や地域包括ケア、自治体に対する政策制度要求、平和活動などが強く求められているからである。最後に吉川参議院議員の3選の推薦が決定された。3選は中々難しいが、吉川さんは、内外の信頼が厚い。何としても現退一致で進めていきたい。退職者の会は、明るく・楽しく・元気にますます活性化させて行きたい。」と挨拶した。

来賓挨拶

喜井NTT労組中央執行委員長

続いて喜井NTT労組中央執行委員長は「第18代目の委員長となった。野田前委員長が情報労連の委員長、私がNTT労組の委員長として産別と単組の役割を分担して役目を果たすこととなった。それは、社会情勢が大きく変化する中で情報通信政策をNTTとしてもどうしていくのか、産別機能の強化が必要である。情報労連を強化する中で『地域の仲間づくり』という体制とした。明日、衆議院が解散される。『希望の党』が結成され、どこに結集するのか、民進党の公認者が『希望の党』にいくのか、連合を中心に推薦してきたが、今、大きく動いている。連合は、政治センターであり、これらをふまえ、中執会議で闘争戦術を議論しているが、明日、情報労連とも打ち合わせを行い、今後、対応していきたい。今回の解散は、大義なき解散であり、防衛予算をどう考えるか、北朝鮮問題など今のままで守れるか、結果次第では、憲法9条の改正、敵基地攻撃能力の信任が求められる。NTT労組として田嶋、山井を抱えるが、仙台市会議員岡本あき子が、宮城1区から立候補するよう民進党からの強い要請を受けた。明日、情報労連の中執会議で決めるが、NTT労組としてもそれを踏まえて決めて行きたい。組織内、準組織内、重点、推薦候補にどう取り組むか、皆さんのご協力をお願いしたい。争点は、安倍1強体制がやってきた政治の運営、政策などが問われる。組織強化では、職場を原点にしたい。それは、競争が厳しくなり、影響を受けやすい。組合員からNTT労組がどう見られているのか、職場ニュースなどの習慣が守られているのか、役員が旗を振っても組合員がついてこなければ意味がない。現役が強くなければ強くし、結集を高めていく。臨時国会で議論されていることとなった労働法制について、労働基準法は、最低の労働条件を守るためであり、その上に協約がある。労働時間の上限規制は罰則で規制する。働き方改革の名のもとに、残業代ゼロ法案や裁量制度の拡大があり、どういう労働条件を求めていくのか取り組んでいく。同一労働同一賃金は、見方が様々あり、悩みながら考えていきたい。最後に吉川さおり参議院議員の3選を決めたが、3期目に何を訴えていくか、政策課題のすり寄せを行い、年明けには方針を示したい。労働運動の魂は捨てていない。精一杯努力していきたい」と訴えた。

菅井日本退職者連合事務局長

日本退職者連合を代表して菅井事務局長は「退職者連合の活動の課題は①年金・医療・介護など社会保障をこれまで以上に後退させない②100万人の退職者連合をめざした組織拡大③参加して良かった退職者連合の活動(組織と財政)④安倍政権の暴走をやめさせる取り組みだ。特に、少子高齢化で自公政権は、雇用労働者が社会保険にも入れない不安定な雇用と低賃金を生み出してきた。これでは結婚もできないし、子供も産めない。このことが財政を圧迫している。何としても総選挙に勝ち、安倍首相を政権の座からひきずり落とそう。」と挨拶した。

福祉団体

加藤電通共済生協理事長は、50周年や熊本地震への特別措置、台風等被害に対する取り組みに触れたあと、「生命共済は、年齢の引き上げと掛け金の値下げに取り組んだ。減収となるが、親介護などの新サービスを実施していく。毎年、メディカルの電話相談は、約5000件あり、ほとんどが退職者の会会員からのものだ。今後とも電通生協と会員の接点を多くしていく」と述べた。

田中情報労連事業部長は、「退職者の会のご協力で預託金返還が昨年36件返還できた。いまだ180名が残っており、引き続き、退職者の会と連携しつつ、対応していく」と述べた。

高橋きらら保険サービス副社長は「今では、終活、お墓、空き家など今まで考えられなかったことが考えられる時代になった。保険も今まで考えられなかったことを考えて欲しい。がん保険に20年~30年前に加入された方には、がんをめぐる環境の変化を踏まえ、入院や通院を中心とした保険へ見直して欲しい」と述べた。

大澤社団法人電気通信共済会理事は「相互扶助年金をやっており、500億円の運用を行っているが、順調に推移している。社員選挙の投票は、11月25日~12月20日であり、万全に対応して欲しい」と挨拶した。

組織内議員

田嶋要衆議院議員は「6回目の選挙を迎える。安倍首相は、国難突破解散と言っており、少子高齢化が国難というが、それを放置してきたのが自公だ。古い政治、民主主義は成熟していない。今日の民進党、明日の民進党がどうなるのか分からないが、精一杯頑張る」と力強く決意を述べた。

吉川さおり参議院議員は「三度参議院の組織内候補として推薦して頂いた。重い決定と受け止めている。全国各地で後押しを頂いた。総務委員会の筆頭理事となったが、それまでは議事運営委員会の委員長だった。それだけに臨時国会の冒頭解散は、憲法53条の規定により、野党の臨時国会の要求に応えなければならないはずなのに冒頭解散はおかしい。しかも北朝鮮に対する決議もやらないのは国民を愚弄している。精一杯取り組んでいく」と決意を述べた。

石橋参議院議員は「年金切り下げ、介護の負担の引き上げ、年金の支払い漏れもでてきた。また、働き方改革は相当厳しい戦いとなる。安倍首相は国難突破解散というが、安倍政権そのものが国難だ。ぶれずにいきたい。安倍首相を何としても政権からひきずり落とす、そのため、組織内田嶋要候補、準組織内山井和則候補の必勝に全力を上げて取り組む」と決意を述べた。

各種報告・提案

休憩のあと、川辺事務局長が①一年間の活動を振り返って②2017年度の具体的取り組み③2016年度の決算報告及び2017年度予算案を一括提案した。(①と②の要約は、別紙1、2016年機関紙コンクール審査結果は、別紙2を参照)
続いて柳瀬監事より会計監査報告が行われた。

質疑・討論

質疑・討論では伊藤代議員(福島県支部協)から「第一原発事故により、富岡地区協の会員68名が県内外に避難した。それ以来、6年7か月経ち、帰還者は少なく、インフラも道半ばとなっている。これまで『ひろがりネット』を通じた被災地便りを出し、交流・レクなど取り組んできた。また、福岡県支部協や三重県支部協で学習会にも呼ばれ参加してきた。第17回全国総会は、福島で開催され、写真パネル展示、被災地視察では、汚染ゴミや高まる放射線量計を目のあたりにしてきた。10月31日の第19回県支部協総会では、富岡地区協の解散を決議する。8月には、どこの地区協へ移るのかアンケートを取った。会員自らの将来を考えてもらおうと話し合ってきた結果、21名が退職者の会を離れる。高齢者や施設や病院に入る人もおり、組織がなくなることに感慨深いものがあった。最終的には12月7日、37名で県支部協受入れ地区協で解散総会を予定している。本日冊子もお配りしたが、これから明るい希望をもっていけるようにしようと考えている。復興は道半ば、第一原発の廃炉や汚染ゴミ、汚染水も結論がでていないし、再稼働は理解に苦しむ。全国の仲間の皆さんの支援にお礼を申し上げる」との報告と感謝が申し述べられた。
これを受けて石原会長は「支部協・地区協の苦渋の決断を受け止めたい。原発がなければ別れ別れもなかった。富岡地区協として年間、何回か集まり続けてきた。受け入れ地区協も理解している。原発事故の処理に向けて遅れているものの廃炉の最終年度は変わらないというが廃炉の方法や廃棄物の場所すら決まっていない。今後とも脱原発に向けて取り組む」との見解を明らかにした。

永年役員表彰

続いて永年役員表彰が川辺事務局長より提案。8名の支部協会長・事務局長に対し、永年の活躍に対し、石原会長から表彰盾が渡され、記念品が贈呈された。

特別表彰

次に北海道支部協・函館地区協会報「ともえ」500号に対し、特別表彰が行われ、川辺事務局長が提案、石原会長から表彰状と副賞が贈呈された。

役員の選出

次に定居事務局次長から、役員の選出が提案され、全体の拍手で確認された。(役員は、別紙3のとおり)
新旧役員では、西澤副会長並びに定居事務局次長が退任、新たに山本事務局次長が選任された。
それぞれ新旧役員の挨拶が行われた。

団結ガンバロー

議長解任後、石原会長の音頭で「団結ガンバロー!」を三唱し、散会した。


挨拶する石原会長 挨拶する石原会長
東日本大震災(福島)のパネル展を見る参加者 東日本大震災(福島)のパネル展を見る参加者
石原会長と握手する田嶋組織内議員候補(千葉1区) 石原会長と握手する田嶋組織内議員候補(千葉1区)

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